1998-04-03 第142回国会 衆議院 大蔵委員会 第19号
それがなぜ、去年の秋以降、通貨危機そして経済危機が発生したのかというその原因でございますが、各国の状況によって必ずしも一概には害うことはできませんけれども、概して言えますことは、近年の為替の過大評価、それに伴う経常収支赤字の拡大、海外から流入した資金が不動産セクターなど生産的でない分野にたくさん使われておった、こういつたことなどから市場の信認が著しく低下してきたということが挙げられようか、こういうふうに
それがなぜ、去年の秋以降、通貨危機そして経済危機が発生したのかというその原因でございますが、各国の状況によって必ずしも一概には害うことはできませんけれども、概して言えますことは、近年の為替の過大評価、それに伴う経常収支赤字の拡大、海外から流入した資金が不動産セクターなど生産的でない分野にたくさん使われておった、こういつたことなどから市場の信認が著しく低下してきたということが挙げられようか、こういうふうに
三番目に、経常収支の赤字の拡大の裏側で大量な資金が海外から流入したわけでございますが、これらが不動産セクターなど必ずしも生産的でない分野で使われ、そのバブルの崩壊等によりまして金融セクターの信認が低下した。こういったようなことが組み合わさって今回のアジアの通貨危機、経済危機が生じたというふうに一般的に言われております。
その地域でどうしてこういった通貨、金融の危機が訪れたのか、そのわけはどうかという御質問だろうと思うのでありますが、各国の状況によって必ずしも一概には言えない面があるわけですけれども、一つは近年の為替の過大評価、それからこれに伴う経常収支赤字の拡大、海外から流入した資金が不動産セクターなど生産的でない分野に使われた国があったなどということが市場の信認が著しく低下した、これが私は大きな原因ではなかろうか
もう一つ、それではどうしてこんなに通貨が激動しているかということでございますが、これにつきましては、この二、三年、あるいはもう少し長い期間をとった場合に、これら諸国の為替がドルにペッグするという形で過大評価になっていた、そのために経常収支の赤字が拡大し、また海外から流入した資金が不動産セクター等の分野で必ずしも生産的でなく使われた国があったというようなことから市場の信認が低下し、それがまた為替の下落